旋律が人を呼び、絆を繋ぐ『金色のコルダ』シリーズ
2021年08月16日
『金色のコルダ』は、いつも傍で寄り添ってくれる
『金色のコルダ』は、コーエーテクモゲームスさんより発売されている恋愛・育成シミュレーションゲームです。
学内の音楽コンクールや、全国学生音楽コンクールなど、タイトルによってその舞台も変わってきます。
(ネオロマンス公式HP http://www.gamecity.ne.jp/neoromance/about.html)
長く続く、ネオロマンスシリーズの第3作目。
私はこの『金色のコルダ』で、初めて乙女ゲームというものを体験しました。
コルダシリーズの一番最初のPC向けゲームが発売されてからは、もう17年以上。
登場するキャラクターも、その間にたくさん増えました。
初めて体験した時から、ずっと変わらずに私が大好きなのが、火原和樹という先輩です。
初期からいるメンバーではあるけれど、この作品におけるメインルート!というわけではありません。
けれど、この火原先輩という人は、『金色のコルダ』の世界そのものを表してくれているように思うのです。
作品の中で火原先輩のストーリーを通して描かれたのは、「音楽は、楽しいだけではない」という事実です。
乙女ゲームというのは、やったことのない方には〝プレイヤーに夢を与えてくれるもの〟のようなイメージがあるかもしれません。
けれど、私はこの金色のコルダをはじめ、ネオロマンスシリーズの作品からは、夢と同時に、ちょっとした現実感を感じます。
その「ちょっとした現実がある」ということによって、キャラクターが私たちプレイヤーに寄り添って、辛い時にも支えてくれるかのような、夢を与えてくれることに繋がっている。
そんな気がするのです。
火原先輩を通して感じる『金色のコルダ』
火原先輩は、高校3年で経験した学内コンクールや、ヒロインたちとの交流を通して「音楽は楽しいだけじゃない」ことに気が付きます。
「音楽」が大事であればあるほど、真剣に向き合えば向き合うほど。
大きな壁にぶつかることもあるし、いろんなことに悩んで苦しむこともあります。
だけど、だからといって、大切な音楽に出会わなければよかった、とは思えないことにも気が付きます。
苦しんだ先には、やっぱり「音楽って楽しい!」が待っているから。
むしろ、周りにいる攻略対象のメンバーたちに比べて、音楽との出会いが遅かった彼は、こう考えます。
まだ音楽の楽しさと出会っていない、未来の子どもたちに、音楽の楽しさを伝えたい!と。
そうして火原先輩は、初代の『金色のコルダ』から8年後を描いた『金色のコルダ3』や『金色のコルダ3 AnotherSky feat.至誠館』で、攻略対象である仙台の名門・至誠館高校の八木沢雪広さん・長嶺雅紀さんの恩師として登場します。
自身が音楽と出逢った中学時代をすごす子供たちに、「音楽の楽しさ」を伝える、火原“先生”となって。
『金色のコルダ3』では、火原先生自身のストーリーはありません。
あくまで、その代の高校生たちが主軸の、青春ストーリー。
火原先生は、ちょっとしたアドバイスや、エールを送ってくれるだけ。
それは、至極当然のことです。
ですが、音楽と向き合い、周りの人と関わり合っていく至誠館の生徒たちを通して、火原先輩の、かつて夢として描いていた未来が現実になっていく様を、感じることができます。
大好きな人の夢が叶う場を、間近で見届けることができる。
――これほど幸せなことがあるでしょうか。
ただ、攻略対象との恋愛模様だけを描くのではなく、登場する人物が生きる様を描き、周りに影響を及ぼしたり、周りから影響を受けたり、そうした変化まで描いてくれる。
だからこそ、この『金色のコルダ』シリーズは、人生そのものだとさえ感じる、大切な作品となっています。
世界には、音楽が溢れている
きっといま、日本で暮らすほとんどの人は、「クラシック音楽」に対して、高尚なものであるとか、自分とは縁遠いものであるという感覚の人が多いのでは、と思います。
『金色のコルダ』シリーズに触れると、必然的にクラシック音楽を聴くことになります。
ゲームの中で優勝を目指して繰り返し練習した曲や、休日の町・学校で日々を過ごす中でBGMとしても使用される数々の名曲。
そしてゲームをクリアする頃にはすっかり身体に馴染んだその曲たちが、実は、日々の生活の中にも、たくさん溢れていることに気が付きます。
CMやテレビ番組のBGMとして使用されていたり、ショッピング中に店頭で流れていたり、仕事の取引先の保留音が「愛のあいさつ」だったりすることだってあるし、いつだか聞いたJ-POPがクラシックのアレンジであった、なんてこともあるでしょう。
そのたびに、ゲームで一生懸命に音楽と向き合った時間や、大好きな人と過ごした時間を思い出したりします。
そうして、音楽を身近に感じた時。
『金色のコルダ』という作品がまた、私たちに寄り添ってくれたような感覚になるのです。
音楽の祝福・コルダファミリーへの感謝
こちらのPVの冒頭をご覧いただくと分かるように、『金色のコルダ』には、「音楽の祝福」という言葉があります。
『金色のコルダ』の始まりともいえる、音楽の妖精・ファータのリリ。
昔リリは、作品の舞台となる星奏学院の創立者に助けられ、そのお礼として、星奏学院にずっと、「音楽の祝福」を与え続けているのです。
「コルダファミリー」というのは、星奏学院の創立者のCVも担当してくださっている、内田夕夜さんが生み出してくださった言葉です。
10周年、15周年と月日を重ねていくうちに、「ファミリー」の名の通り、どんどん繋がる絆も増えてきました。
その絆を感じさせてくれるのが、コルダというゲームであり、派生したCDドラマであり、みんなで集まれる数々のイベントであると思います。
「音楽の祝福」は、ファータがくれる魔法であって、現実には存在しないものかもしれません。
けれど、ファンとして応援していく中で、単なる言葉に留まることなく、「音楽の祝福」が確かにそこにあったと感じる瞬間がありました。
しかもそれは、決して一度きりではありません。
ゲームで感情が揺さぶられる瞬間や、CDドラマで“コルダらしさ”を感じる瞬間。
イベントで起きた、まさに奇跡のような出来事。
それらの「音楽の祝福」に触れるたび、コルダファミリーへの、「ありがとう」という感情が沸き上がります。
イベントの最後に恒例のように歌われるキャラクターソング『Happy Time』
そのサビの歌詞にある「しあわせなアリガトウ」は、きっとこういうことなのだと思えて仕方ありません。
まだまだ続く、『金色のコルダ』の世界!
今年の2月24日、新しい『金色のコルダ』のアプリゲームがリリースされました。
『金色のコルダ スターライトオーケストラ』
初代『金色のコルダ』から、8年後の世界が『金色のコルダ3』でした。
スターライトオーケストラは、そこからさらに10年の月日が経っています。
主人公も、登場する人物たちも、それぞれの世代で変わっていくけれど、コルダの真髄のようなものは、変わらずにそこに存在しています。
コルダのファンには、初代から始めた人はもちろん、コルダ3の世代から入って、今なおコルダの世界を愛してくれている方がたくさんいます。
今年、スターライトオーケストラから初めてコルダの世界に来てくれた方々もたくさんいらっしゃるようで、とても嬉しいです!
コルダファミリーは、ますます広がりをみせてくれています。
8月24日には、スターライトオーケストラがハーフアニバーサリーを迎えるため、すでにプレイ中の人にも、これから始める人にもお得なキャンペーンが実施中です!
夜には、豪華声優陣が出演する記念番組も、なんと無料で配信があります!
(ハーフアニバーサリー特設サイト https://starlight-orchestra.gamecity.ne.jp/web/halfanniversary.html)
これを読んでくださった方で、まだコルダの世界に触れたことのない方も。
一緒に、『金色のコルダ』の世界を、過ごしてみませんか?
ペンネーム:南雪
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