あらゆる疲れに効く「ナポリの男たち」
2021年08月22日
みなさま、「ゲーム実況」というジャンルをご存知でしょうか?
ニコニコ動画から始まり、YouTubeでも人気のジャンルとなり、今やテレビ番組まで登場する時代。
そんなゲーム実況の歴史と共に歩んできた、4人のゲーム実況者。
ジャック・オ・蘭たん、すぎる、hacchi、shu3。
ゲーム実況の伝説を作ってきた4人が、新たな伝説を求めて結成したグループ。
「ナポリの男たち」を紹介させていただきたいと思います。
(ちょっとかっこよく言いすぎたかもしれません)
普段ゲームをやらない。実況動画を見た事がない。
そもそもYouTubeすら積極的に見る方じゃない。
そんな方にこそ、ぜひこの4人の存在を知ってほしいのです。
バラエティ番組で芸能人が私生活公開!などと楽しげにしていても、知らない方だったらあまり興味を持てませんよね。
対してコントや漫才は、台本がしっかりしていて、ツッコミとボケのテンポが良ければ、芸人さん自体を知らなくたって面白いものは面白い。
ナポリの男たちは、後者のグループだと考えています。
ゲーム実況という文化に触れてこなかった人でも、ナポリの男たちを知らない人でも、その企画の面白さに笑ってしまう。
これは、仲良しだからという理由ではなく、「面白い動画を作るために」集まった4人だからこそ。
そして結成から5年が経過した今、仲良し特有のわちゃわちゃ感も加わり、4人それぞれの魅力が溢れ出てきたように感じます。
お弁当を作ってあげたり、誰かの家に集まってゲームをしたり、お中元だと言ってプレゼントを送りあったり。
仲の良いおじさんたちを見ているだけでも、なぜか癒されてしまうのです。不思議ですね。
数あるシリーズの中で、2つだけ。
ナポリを知らない人におすすめしたい動画を、ここで紹介させてください。
1つ目は【とびだせどうぶつの森】。
4人でどうぶつの森をプレイ。
でも、全員で同時にコントローラーを握るわけではありません。
まるで交換日記のように、メンバー内でゲームを郵送し合うのです。
そして1人ずつ自宅でゲームをプレイ(&録画)し、また次の人へ送る。
郵送だと、次の人へ渡るまで数日を要します。
さらにプレイ時に他のメンバーはいないので、一体どういう意図でこんな行動に出たのかがわからない。
他のメンバーを想って行動した優しさを、本人は嫌がらせとして受け取ってしまったり。
ちょっとした悪戯が、大事に発展していたり。
見どころしかないこのシリーズ。全15パートの構成ですが、まずは最初の3パートだけでも見てほしいです。
どうぶつの森初心者もいるので、ゲームを知らなくても安心してください。
最後に注意をするならば、関西弁が聞こえたら音量を下げてね、といったところでしょうか。
2つ目は【RimWorld】。
とある星に不時着した主人公を、ロケットを作って地球に帰そう!というこのゲーム。
そのために拠点を作り、食料を集め、仲間を探し、ロケットを作るための研究を進めていきます。
作業が多く淡々としがちなこのゲームを、企画と編集でドラマチックに魅せてくれるのがこのシリーズ。
プレイヤーは蘭たんとhacchiの2人。主人公のキャラクターをすぎるとshu3に見立て、地球に帰してあげるために奮闘します。
すぎるとshu3はプレイヤーとして登場することはありませんが、ゲーム内で起きた出来事をキャラクター目線で日記にしたためてくれます。
初めてこの動画を見た時、日記システム考えたの誰ですか!!?!?天才ですか!!?!?!?と心の中のオタクが騒ぎました。
内容にメリハリがついて、キャラクター1人1人に愛着が湧く。出演時間は短いのに、すぎるshu3の人間性がこれでもかと伝わってくる。
これはもう、見てもらうしかないのです。
ナポリ4人がプレイヤー・登場キャラクターの2対2の構図になる事で、初見でも覚えやすい。
ゲームについての説明も入れてくれるので、わからないまま進んでしまうこともない。
ナポリの男たち、RimWorldというゲーム、どちらも知らないよって人も誰1人逃さず、見た人全員に面白いって言わせてやるぜという気合いを感じてしまうのです(個人の見解です)。
私はこのシリーズが一番好きです。
自信を持って言います。
あなたの人生に、好きな人を4人増やします。
どうか、見てみてください。
最後に。
友達の家で、後ろから覗き込んだゲーム画面。
家族と一緒に握ったコントローラー。
笑い声と、応援と、時々罵声。
そんな光景が好きだった人、きっといるんじゃないでしょうか。
そして、大人になると笑うにも体力を消費しませんか?
毎日忙しくしていると、面白いものを見る体力すら残っていなかったりしませんか。
そんなあなたにこそ、ナポリの男たちの動画を届けたいのです。
のんびり、実家に帰るような感覚で、ちびちびと動画を楽しんでいただくもよし。
彼らの魅力にどっぷり浸かって、毎週土曜日の生放送を覗いてみるもよし。
ゲーム実況者が舞台化します!といった、一見訳のわからない彼らのチャレンジに振り回されるもよし。
忙しい毎日の隙間に、彼らの動画を楽しんでくれたらと思います。
「まぁ、見てもらって」。
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