元気で純粋!ときどき余罪!ミュージカルピーターパン2019 スミー

2021年08月30日

推しについて熱く語っていただく「推し布教コラム」。
こちらはうくたさんに、ミュージカルピーターパン2019 スミーさんについてコラムを書いていただきました。


始めに「スミーさん」が登場するミュージカルピーターパンの概要をお伝えします!
ピーターパン自体は、イギリスの作家バリー先生が発表したお馴染みの戯曲です。
このミュージカルピーターパンは、ホリプロがイチオシの若手を主役に抜擢して制作を手がけています。初代の榊原郁恵さんから10代目の吉柳咲良さんまで、その歴史は40年に亘っております!(ちなみにD社版とは違います)
また、ピーターの敵役であるフック船長は旬を迎えた大物揃いです。私がこれから布教せんとするスミーさんはフック海賊団の1人です。
このミュージカルは主演だけではなく演出家さんも交代させていき、常に新たな可能性を模索しています。
2019年版は2017年版から引き続き、藤田俊太郎さんが演出を担当されました。

件の「2019スミーさん」なのですが…だぼだぼの囚人服を着て、右手には手錠、首にも鎖が巻かれていて、顔には大きな傷、そして常にナイフを携帯し、打倒ピーターパンに燃えるフック船長に「殺しなら、このスミーにお任せを」と嬉々として提案する…
この段階で「なんらかの余罪」を察知せざるを得ません。
ダメ押しに囚人番号と思しき「1564」というゼッケンが縫い付けられているのですが、これは「ヒト・ゴ・ロ・シ」読むのだとの説が。

しかしスミーさんは可愛いのです。
ぱっちりした目は下睫毛が目立っていて眉は太くて垂れ眉、少し茶色い髪は跳ねまくっている紅顔の美少年なのです。
外見だけではなく、お母さんというものが何か知らなかったり数字にちょっと弱かったり、どこか隙があります。

しかも明るいんです。
天真爛漫なのです。
そして健康なんです。
手錠の輪の間から覗き込んだり、船長が踊って作戦を練っている時にバックダンサーとして体幹の安定したダンスをしていたり、ボディにパンチを喰らったら「お腹痛い」と仲間に訴えたり。
だからこそ余罪の気配がより引き立ちます。
純粋であるがゆえの残酷さが垣間見える瞬間も度々訪れます。

スミーさんは見た目とは裏腹にフック海賊団の中でも最古参です。なので他のメンバーに対して態度が大きいです。
そもそもフック海賊団が不良の集まりなので、船長への信頼度もまちまち。リーダーと手下という関係性より、ガキ大将と仲間たちというような「まあコイツを立てておけばもめないだろ」的な、妙に冷めた連帯なのも心地良いです。
これはスミーさん役の方がツイートでおっしゃっていたため非公式なセリフなのですが、「船長、スミーがいないと何も出来ないからなぁ!」というのがとてもしっくりきました。
スミーさん的には船長を支えて面倒を見てやってるつもりだなんて、微笑ましいな…とそっといいねを押しました。

今後はこの「2019スミーさん」を見ることが叶わないのが、私としては非常に残念です。
その雰囲気だけでも伝わったら嬉しいと思いますので、ホリプロ公式さんのYouTubeリンクを貼ってお終いにいたします。







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