2021年03月19日
はじめまして。Sakaseruの大槻です。
一言で自己紹介をさせていただくなら「お花が好きなオタク」です。
Sakaseruスタッフとしてはまだヒヨコですが、皆様の好きをはじめ、たくさんの想いをお花と一緒にお届けするお手伝いができればと思っておりますので、これからどうぞよろしくお願いいたします。
最近話題になっている作品『推し、燃ゆ』を読んで「推し」とは何かについて、自分なりに色々と考えてみた中で浮かんできた言葉があります。
「鶏が先か卵が先か」
何故この言葉が浮かんだのかというと、あるキャラクターが好きだと言うとよく投げかけられる質問を思い出したからです。
「中の人も好きなの?」
「中の人」というのは、この場合「キャラクターの声を担当している声優」をさす言葉です。
最近のアニメブームの影響もあって「中の人」も馴染みのある言葉になり、声優さん達もテレビで見かけることが多くになりました。
「こんなふうにブームになる前からライブとかイベントとか配信とかで声優さんは最高のパフォーマンスをしてくれてたんだけどな」と推しの色のペンライトを振り回したい気持ちが全くないわけではないですが、一旦置いておきましょう。
ペンライトのレギュレーション、大事です。
キャラクターをきっかけに中の人を好きになる。
中の人をきっかけにキャラクターを好きになる。
まさに「鶏が先か卵が先か」です。
だからこそキャラクターに宛てのお花や声優さん宛てのお花、キャラクターと声優さんの名前の両方が書かれたお花が贈られているのではないでしょうか。
2つの名前が並んだお花は、もしかすると不思議に見えるかもしれません。
けれど、その光景は誰かにとっては待ちに待った素晴らしい光景なのだと。そう思うのです。
これを書いている私自身、キャラクターがきっかけで「中の人」を好きになったことがあります。
今ではキャラクターも中の人も、どちらも同じくらい好きで応援しています。
素晴らしいキャラクターや作品を生み出してくれた人達。
そして夢を諦めずに声優になってくれて、今もずっと声優であり続けてくれている推し。
そのどれもが決して当たり前ではなくて、好きなキャラクターが推しがいること、そしてそんな彼らを応援できる自分がいることは、実は「奇跡」に近いことなんじゃないかと。
楽しみにしていたライブがなくなり、イベントがなくなり……。
どんどん好きにふれる機会がなくなり、自分の中の何かが少しずつ削られていくような感覚を、あの時期に強く感じました。
同時にどれだけ自分が押しに元気をもらっていたのか、そして助けられていたのかにも、改めて気づかされました。
最近なってようやく少しずつですが、ライブやイベントがおこなわれるようになってきました。
先日推しが久しぶりにステージに立ち、全力でパフォーマンスをする機会があったのですが、推しの姿を見て私は泣きました。
「推しが歌ってる、笑ってる……舞台に立ってる……」
そのことが本当に、心から嬉しかったのです。
最初にあげた「鶏が先か卵が先か」はどちらが先なのかわからない問題のたとえとしても使われる言葉で、この問題についてはっきりとした答えは出ていないそうです。
キャラクター、中の人。
どちらが先だったとしても、そこから生まれたものはきっと素晴らしいものにちがいない。
私はそう思っています。
そして遠くないうちに、ライブやイベント会場にたくさんのお花が並ぶあの素晴らしい光景をまた見ることができればと願っています。
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