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お花とテクノロジーについて

お花とテクノロジーについて

2023年01月27日

こんにちは。
Sakaseru代表の小尾です。

今年は例年の冬よりも寒い日々が続いていますが、
皆さま体調など崩されていないでしょうか?

お花の市場には一足先に春のお花が出回りはじめ、色鮮やかな季節にワクワクしています。

Sakaseruは7年程前に立ち上げたサービスで、当時は知人が数名使って下さる程度の
本当に小さなサービスでしたので、多くのお客様が僕の事を知っている状況でした。

現在では大変ありがたい事に、月に数千名ものお客様にご利用頂けるまで成長させて頂きましたので、今回は改めてどんな人間がSakaseruを立ち上げたのか、お花とテクノロジーをテーマに自己紹介させて頂ければと思います。

・Sakaseruの創業者がどんな人間なのか。
・お花とテクノロジーについてSakaseruがどんな風に考えているのか。

どちらかに興味を持って頂けましたら、是非最後までお読み頂ければ大変光栄です。



はじめに



皆さんは、こちらの絵をご存知でしょうか。





こちらは、バンクシーと呼ばれるアーティストの作品です。
Sakaseruのコラムでご紹介するには、少しアグレッシブな作品ですが、僕が体現したい事と一致しています。
何故一致しているかは、現在に至るまでの自分の経験を、パソコンとの出会いからご紹介する必要があります。



パソコンとの出会い



今から30年程前、パソコンは現在のように身近な物では無く、家庭にパソコンがある事は珍しい事でした。
そんな時代、中学入学のお祝いとして頂いたのがノート型のパソコンでした。
今とは比べ物にならないほど動作は遅く、インターネットも今のように環境が整っていませんでしたから、出来ることも少ない。
僕の唯一の用途が、海外のパソコンのゲームを遊ぶことでした。
それなら家庭用ゲーム機で遊べば良いのでは?と思われるかもしれませんが、当時の僕は謎にパソコンでゲームをする事がオシャレなことだと思いこんでいました。
しかし、中学生が潤沢にゲームを買えるだけのお金を持ち合わせているわけもなく、そんな折に出会ったのがC++と呼ばれるプログラミング言語でした。



プログラミングとの出会い



当時、学校が終わると秋葉原のパソコンショップに直行し、最新のパソコンや雑誌を眺めるのが僕の日課でした。
そんな時たまたま雑誌コーナーで出会ったのが「C++」と呼ばれるプログラミング言語の本でした。
ぱらぱらと本を眺めると、そこに書いてあったのは暗号でした。
一体何が書いてあるのか分からない。
しかし、これを扱えるようになればゲームを作れることを知り、一冊3,000円程度する専門書を背水の陣の思いで購入しました。当時の僕にとって3,000円は大金でした。
そこからは自宅で書籍を片手に、記載されたプログラムを一文字一文字、慣れない手付きで打ち込む日々が続きます。
初めて真っ黒な画面に「Hello, world!」と表示された時は、心底感動しました。
これで僕もプログラマーだと。
※ハローワールドは、プログラミングを始める際に最初に画面に出力するプログラマーの習慣です。



プログラミングでゲームが作れるようになった



しかし、その後の打ち込み作業は、はっきり言って苦行でした。
今打っている文字や記号になんの意味があるのか全くわからない。
「ポインタ」「再帰関数」一体何を言っているのか意味がわからない。

でも、3,000円もの大金を出して本を買ってしまったので、形になるまでは続けようと誓いました。

3ヶ月くらいでしょうか。
買った書籍も八割くらいプログラムを打ち終わった頃、何となく記号や文字の意味も分かるようになり、目標としているゲームを作るために、何が必要かも分かってきました。
・画面にキャラクターを表示する。
・キーボードの操作でキャラクターを動かす
ゲーム作りの基本が何となく分かってからは、本当にプログラミングが楽しくなりました。

今まで意味のわからなかったプログラムのコード(打ち込んだ文字や記号の事)や構文の、点と点が繋がり、面となりやがてゲームの世界を作り上げてきます。

C++で初めて作ったゲームは倉庫番。
とても単純なパズルゲームのような物でした。

完成した際の喜びは、30年経った今も鮮明に覚えています。



プログラミング画面の様子



携帯電話の登場



C++でゲームを作れるようになったものの、遊べる環境は自分のパソコンしかありませんでしたから、楽しめるのは自分だけでした。

「折角なら友達にも遊んで貰いたい。」

そんな風に考えていた時、登場したのが携帯電話でした。
当時16歳。
現在のスマホとは異なり、パカパカ開く携帯電話や伸ばせるアンテナが取り付けられた、いわゆるガラケーです。
見た瞬間「これだ」と思いました。
今までパソコンで遊んでいたゲームが、手のひらサイズの小さなパソコンで遊べるようになる。
携帯電話は瞬く間に普及しましたから、友人にゲームを遊んでもらうことも出来る。

当時の携帯電話のアプリは「Java」と呼ばれるプログラミング言語で動いていましたが、これはC++の素地があれば問題なくプログラムを書けるものでした。
※正確にはJavaに似せた言語です。

早速ゲームを作り友人に遊んでもらうと、友人がとても楽しそうに遊んでくれました。
「僕は勉強も運動も苦手だけれども、プログラミングであれば人を喜ばせる事が出来る。」
そう確信した瞬間でもありました。

別の言い方をすれば、プログラミング以外の退路を絶った瞬間でもありました。



テクノロジーは平和のために存在すべきである



高校を卒業した後、当時携帯ゲームを精力的に作っていたドワンゴと出会い、文字通り四六時中ゲームプログラミングをする日々を過ごしました。
当時は夢の中でもプログラミングをしていて、目を瞑ればコードが浮かんでくる。
町を歩いて自動車が走っていれば、タイヤの回転をどうやってプログラミングするか考えるなど、ずっとプログラミングのことばかり考えていました。

そんな折、ふと「今自分が夢中になっているテクノロジーの歴史ってどんなだろう?」と気になり、調べてみるとあることに気付きました。

それは、
「テクノロジーの始まりは軍事利用である」事です。

1946年に開発されたパソコンの原型とも言える電子計算機ENIAC(エニアック)は、大砲の弾道を計算する為に作られ、インターネットの起源と呼ばれる「ARPANET(アーパネット)」は軍事利用目的として開発されました。
※諸説あります。

日々僕が夢中になっている事が、軍事利用の産物だと知り、複雑な気持ちになりました。

それと同時に「少なくとも僕の技術は、平和利用の為だけに使う」と誓いました。
テクノロジーは人を笑顔にしたり、世の中を便利にしたり、人々が幸せに生きる為の手段として存在すべきであると。



花を贈るツールSakaseru



2015年10月15日、大人になった僕は色々な方の支えの元、株式会社Sakaseruを立ち上げました。
世の中にはフラワーデザイナーと呼ばれる素晴らしいお花を作る人々がいる。
彼ら、彼女らの作る素晴らしいお花を、インターネットを通じて気軽に購入できるツールを作りたい。
そんな想いでサービスを作りました。

日々綺麗なお花が贈られ、お花を見て喜んで頂ける、小さくても美しい世界が出来上がりました。

ファンの皆様に使って頂けるクラウドファンディングサービスminsakaは、演者様へ想いの込められたギフトを、大勢のファンから贈るツールとして開発しました。
今では、沢山のファンの想いがインターネットを通じて集まる世界が出来上がりつつあります。

サービスはそれ単体だと意味を持たず、使って下さる方がいるからこそ生き物のように動き、そして成長して行きます。
こうして開発出来ているのも、皆様のお陰様です。

本当にありがとうございます。



最後に





冒頭にご紹介させて頂いたこちらの絵は、「Love is in the Air」と呼ばれる作品です。
描かれた男性が火炎瓶の代わりに花束を手にする様子は、武器を花に替えて人々を笑顔にしたい僕の想いと通じる部分があります。

そして、いつもサービスを使って下さる皆様がいるからこそ、より良いプロダクト開発をすることが出来ております。
いつも大切な想いを託して頂き本当にありがとうございます。

これからも、テクノロジーを通じて皆様に喜びをご提供出来れば、プログラマー冥利に尽きます。

また、過去ご紹介したコラムは下記ボタンよりお読み頂けますので、ご興味のある方はお時間のある際に是非お読み頂ければ光栄です。

Sakaseru 小尾

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